Character

織部冬子(おりべ とうこ)

真面目、勤勉、堅物な女子高生。 石の蒐集が趣味で、犬の散歩のたびに道端の石ころを拾っていた。その際に拾った石を検波回路にした鉱石ラジオから電波を受信。 『彼』に関するレポート(アストロノートの伝言)を聴くことになる。 難治性の持病の持ち主で、誰にも迷惑をかけずに生きていくことを目標としている。 そのため、年相応の娯楽や恋愛から目を背けて、ひたすら質素に勉学に励む、本人曰くおもしろみのない人間。 けれど本質は思いやりがあり、自分よりも先に他人のことを考える、優しい性格。 岩月に対して違和感を覚えながらも、不器用に、けれど心底楽しそうに日々を過ごす彼の姿を見て、少しずつ受け入れていく。


岩月(いわつき)

影が薄い男子高生。 真冬の沼に落ちてひどい有様だったところを、散歩中の冬子に発見、救助される。 身体は冬子のクラスメイトだが、中身は異星人である『彼』(が発する電気信号)にすりかわっている。
青色巨星に飲み込まれて消える運命の惑星から逃亡してきた『彼』は、冬子の居る町でしばらくの間、 普通の人間を装って滞在することになる。 体質が人間とは異なっているため、さまざまなことで困惑することになるが、ある目的のためにおずおずと町と冬子たちに馴染もうとする。 控えめ、謙虚。故郷の星を捨ててきた罪悪感から、誰に対しても申し訳なさそうに接する節がある。


織部岳造(おりべ たけぞう)

冬子の祖父。冬子にとってはひとりきりの肉親。 竹を割ったようなすっきりした性格で、少々大雑把すぎるところはあるものの、広い視野で冬子や岩月を見守る。 町で写真店を営んでいる。


クマ

織部家で飼われている犬。岩月になつかず、仲良くしたい『彼』を微妙にがっかりさせる。雑種。


佐伯(さえき)さん

冬子のクラスメイト。友人。 直線的で頑なな性格の冬子とは違い、誰にでも笑顔を向けられる、やわらかで明るい人気者。 その実、周囲がつくる流れに敏感で、輪から外れることを怖がる小心な部分を持つ。 岩月の中身が『彼』にすり替わって以来、岩月を恐れるようになる。